Hib(ヒブ)ワクチン

 ヒブ(Hib)とはヘモフィルス・インフルエンザ菌b型のことで、この菌は髄膜炎、急性喉頭蓋炎、肺炎などを起こします。乳幼児の髄膜炎の60%がHibによるものといわれており、ヒブワクチンの接種が開始されるまでは、年間約600人が発症し、そのうち30%は軟調、発達障害、神経障害などの重度な後遺症が残ることがあります。細菌性髄膜炎の初期症状はかぜと区別がつきにくく、治療では耐性菌が多く抗生物質が効かないことからワクチンによる予防が最も重要です。0~1歳が髄膜炎に最もかかりやすい年齢ですが、1歳を過ぎて4歳までは注意が必要です。年齢によって感染リスクが変わるため、接種開始月齢・年齢によって接種間隔・回数が異なります。

接種対象者

生後2ヶ月以上5歳未満

スケジュール

初回の接種月齢・年齢によって接種間隔・回数が異なります。

接種開始年齢 回数 接種スケジュール
2~6か月 4回

1回目から4~8週間隔で2回目
2回目から4~8週間隔で3回目
3回目からおおむね1年
後に4回目(3回目から60日あける)

 

7~11か月

 

3回

1回目から4~8週間隔で2回目
2回目からおおむね1年後に3回目(2回目から60日あける)

満1歳~5歳

1回 1回のみ

 

5歳以上

 

適応なし 

 

Hibの感染に強くなるため、接種は行いません。

 

 接種開始年齢  2ヶ月  3ヶ月 4ヶ月   7ヶ月 8ヶ月  1~5歳
2~6か月  ①↑  ②↑  ③↑      ④↑
7~11か月        ①↑  ②↑  ③↑

満1歳~5歳

           ①↑

 

副反応

発熱、発疹、接種部位の発赤・腫れ・しこり・痛み

胃がんリスク検診(ABC検診)